Aid + Reinsurance

日経新聞の記事より:

http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20060307AT2M0700907032006.html

人道援助目的に保険、干ばつ被害を補償・WFPなど

 国連専門機関である世界食糧計画(WFP)は6日、フランスのアクサ再保険と「人道支援保険」の契約を結んだと発表した。エチオピアが今年、厳しい干ばつに襲われた場合に700万ドル(約8億2000万円)の保険金を支払い、農作物や家畜から得られたはずの収入を補償する。WFPは人道援助を目的とする保険は「世界初」としている。
 93万ドル(約1億1000万円)の保険料は米国とエチオピア政府などがWFP基金に拠出。WFPとアクサの間で保険契約を締結した。

 契約の前提となったのは、エチオピア国内にある26の測候所で蓄積した30年間の降水量データ。今年3月から10月までの降水量が広範囲で凶作を招くほど少ない場合に保険金を払う。

 リスク管理の権威である米エール大のロバート・シラー教授は「支援のリスクを国際市場で分散するのは途上国にとっても先進国にとってもいい方法だ」と指摘する。 (12:26)

このマーケットは果たして、今後拡大していくのかな?
こういう上流の視点持ってないから、効果とかはよく分からないけど、農民の収入を保証するという前提だと、保険金支払方法に心配が残る。

  国が保険金受け取り
    ↓
  地方政府に配分
    ↓
  地方の各農協(?)に配分
    ↓
  各農家に配分

そもそもこの記事だけでは誰がどのように保証されるかが明確に書かれていないけど、このステップを踏む間に、どれだけの金が消えていくんだろう、なんて考えてしまう。国際機関は金の流れまで確認してください。